2016年01月22日

城塞

​今年の大河ドラマ 【真田丸】

​去年の4月に司馬遼太郎記念館に行った時、企画展示でこの本を知り、大河ドラマは基本観ないワタクシだけど、これで予習しようかなと読んだ。 【城塞】とは大阪城を指し、徳川家康が大阪冬の陣・夏の陣で豊臣家を滅亡させた話。

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​1969年から週間新潮に連載され、1971〜1972年に新潮社から発刊された。上中下3巻。当時40才で読んだ人は今年85才、司馬遼太郎も遠くになりにけりか・・・と思ったら、ある雑誌で若手人気俳優の東出昌大が司馬作品の愛読書で多大なる影響を受けていて、当然ながら歴史好きと知りました。そうなんだぁ〜だから杏ちゃんとも合うわけね(^O^)

 【城塞】物語の主役は徳川家康だけど、真田親子も真田丸もしっかり描かれている。

草刈正雄は真田昌幸のクセ者ぶりを見事に演じていい味だしているなぁ。そう思うのは大泉洋と堺雅人があまりにも軽いからかな?後日の武将ぶりとの対比で今はお子ちゃまぽい演技なんだと思うけど。

同じ雑誌で大泉洋演じる信幸の子孫が代々真田家を継ぎ、現在は十四代目である当主の話も読みました。なんとアメリカ留学時代も 毎年【真田十万石まつり 】に帰国して信幸役でパレードをし、家臣の末裔とも交流されているとは驚きました。恐るべし真田家!

あと武田勝頼を演じた平岳大。 【篤姫】の徳川慶喜役を覚えているけど、今回大絶賛ですね。ワタクシも、ふ〜ん典型的な二世役者だよねとの印象から好感度アップです。

さてさて、大阪の陣は天下分けめの戦ではない。既に天下人となった徳川家康が徳川家安泰のために、死んでも人気の高い豊臣秀吉の一族、大阪城を滅亡される残虐な戦だ。家康は壮大なシナリオを企てるのだけどまぁこれが凄いのなんのって・・・

武将も知将もいない、たかが秀吉の側室だった淀君のヒステリーに右往左往するイエスマンだけの大阪陣営は、家康にとっては 【赤子の手をひねるも同然 】なんて古い言葉がぴったり。気の毒、情けない、しまいには呆れはててしまった。見ていられないって言うか読んでいられないって言うか下巻はさっと目を通しただけで買っていません。

そんな中で真田幸村は孤軍奮闘がんばりました!最後は痛々しい感じで、もし援軍あれば・・・ドラマではどんな感じで描かれるでしょうか。

しっかし家康。最晩年に自分が生きているうちに、跡取りの子供の権力を脅かす勢力をなんとしても抹殺しようとする執念。何も反乱も起こしていない相手をけしかけて自分に謀反を起こさせ、間諜を巧みに操り内乱を企てる。そして権力で周囲を味方につかせて武力で制圧。

あれ?どっかの芸能事務所の騒動に似ているかもf^_^;)そういう風に考えるなら、副社長から『出て行きなさい!』と言われて真に受けて独立企てたマネージャーが青かったかな?どっちにしてもキムタクは間諜だね(^◇^)ハハハ冗談です。そもそも比べるのが家康公に失礼ですしね。
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2015年01月28日

正月の読書


​お正月は旭川に帰っていました。

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買物公園。寒さにキリっと身が引き締まる正月をワタクシ嫌いではありません。

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​恒例のミッキー靴店で。となりの建物が壊されて更地になっていてびっくり。

今回は高校生の姪っ子ちゃんが一人で泊まりに来ていました。可愛いなぁ〜眩しいなぁ〜元々伯母のワタクシに似て?エキゾチック美少女なのだけど、ますますキレイになっていくなあ。ちなみに姪っ子ちゃんの兄、つまりワタクシの甥っ子君も長身イケメンな好青年です。

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​さて冬の旭川は退屈なので読書と編み物していました。

​“ちぃママ”が図書館から借りてきていた【桜色の魂】東京オリンピックの名花、チェコスロバキアの有名な体操選手ベラ・チャスラフスカさんの激動の人生と日本人、特に体操日本選手との絆の物語。日本男子チームと一緒に練習して技を教えてもらったとか・・・のどかな時代だったんだなぁ。革命に振り回された闇の部分は謎が多いかな?

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​ 【33年後のなんとなくクリスタル】田中康夫ちゃん。正月ヒマなので旭川で買いました。現在の表参道の写真カバーをはずすと33年前の青山通り。 【なんとなくクリスタル】って当時社会現象なほどセンセーショナルだった記憶がある。なんたって旭川に 【なまらクリスタル】ってディスコができたんですから~_~;恥ずかしい

 【なんとなくクリスタル】が発売された1981年から33年後の2014って意味なんだけど、当時の登場人物とヤスオ氏のその後の歩み。ヤスオ氏の回想録でもあります。

正月に田中康夫の本読んだと言っても回りは無反応だから内容は書かないけど、ヤスオ氏はたいした人だと思うし尊敬してます。ワタクシが札幌にも進出した【ミクニ】や 【ひらまつ】を冷ややかな目でみているのはヤスオ氏の影響です。

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​ 【限界集落株式会社】これは去年読んだけど地域活性エンタメって新鮮です。今月31日からNHKでドラマ放送。元ヤン農夫に反町隆史、都会の金融エリートが谷原章介、原作とは色々変えてるようだけど楽しみ。

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​NHK繋がりでマッサン。ドラマは見ていないけど紅白の中島みゆきには感動した。(知らない人はいないと思うけど朝ドラの主題歌を歌っているのだ)

負担会わない姪っ子ちゃん。なかなか会話も緊張するのだが、紅白見ながら誰が好きなの?と訊いたら、中島みゆき!と答えたのにはびっくりした。

余市も盛り上がっているし、年末にマッサン&リタの評伝でも読もうと書店で何種類かの中で、迷わず今は亡き森遥子 【望郷】を手に取りました。

森遥子・・・80年代に相当流行っていた作家です。小説だけでなく、東京芸大卒(バイオリン専攻)・英国人夫といった私生活もエッセイ等でふんだんに披露していました。道新ホールでの講演会行ったことあります。どれもエッセイにかかれていたような内容で話も上手ではなかった。懐かしいなぁ〜

【望郷】は書き出しから森遥子ワールド全開でした。

森遥子の他に2人女流作家の講演会行っている。谷村志穂と内舘牧子。意外にも内舘牧子さんが良かったです。花形脚本家の頃で声も話し方も温かみがあって、オフィスガールの素敵な先輩って感じだった。

ずいぶん前の話だけど。


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2014年04月05日

第2図書係補佐

相変わらずお笑い番組は見ない“ちぃさま”…何故か又吉直樹はNHKでたまたま2回見て知っていた。最初はEテレ【オイコノミヤ】で経済学で語る婚活なんてテーマで実に面白かった。2回目は【ファミリーヒストリー】又吉のおじいさんは戦前沖縄からアメリカに渡って現地の女性と結婚した珍しい経歴の持ち主だった。もっともそのおじいさんは子を成さずに離婚して日本に戻ったので・・・

その時は又吉が読書芸人として確固たる地位を築き、いや既にプロの物書きだということは知らなかった。

 
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ジュンク堂でこの本の表紙が目に入り、知っている顔だから手に取りパラパラめくって、これはキチンと読もうと思ってベンチに移動。書評エッセイと言うより又吉の私小説的短編集で実に文章が上手い! 【冬幻社よしもと文庫 】なんてイヤだなぁ〜つべこべ言わずに買うことにした。
47篇の書評エッセイ(私小説的短編 )で一冊づつ紹介されている。本が好きで好きで読み続けて、こんなに上手い文章が書けるなんて敬服します。ちょっと屈折した太宰少年チックなところも大変よろしい。紹介されている本が読みたくなってしまうんだよね。巻末には又吉が心酔している芥川賞作家:中村文則氏との対談が収めされている。

と言う訳で買いました。

 
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★中村文則【何もかも憂鬱な夜に】

恥ずかしいことに名前も知りませんでした。小説の内容は重い。だから心に残る。

 
本に書かれているバッハの 【目覚めよと呼ぶ声が聞こえ】は十数年前に“ちぃさま”が毎日夜中にヘッドホンかけて、キーボードで弾いていた曲だ。“ちぃさま”も救いを求めていたのか・・・

 
小説の始めのほうで主人公が“あの人”から教えられた言葉。

 
【自殺と犯罪は世界に負けることだから 】

 
“ちぃさま”的にはひとつ加えて 【自殺と犯罪とメンタル詐病は世界に負けることだから】となる。

 
又吉がこの本の解説を書いているのだけど、ストレートで鋭くて熱い。最初の『門外漢である自分が文章を寄せることなど恥知らずの極みである』は不要ですね〜謙遜する気持ちはわかるけどさ。きっとこの人、自分のルーツとか長い読み物・小説を書くだろうなと思います。

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★村上春樹 【世界の終わりとハードボイルドワンダーランド】部分的には面白いのだけど、下巻を読むかどうかは思案中。次の旅の友に持って行くならよいかも。

 
最近、中標津町議会から抗議を受けた村上氏。短編で中標津の人は皆クルマからタバコをポイ捨てしているんだろう・・・みたいな描写、読みました。

 
中標津の人の怒りはよくわかります。大大大大ミリオンセラーの「ノルウェイの森」では終盤に旭川のことを「あそこなんだか作そこねた落とし穴みないなところじゃない?」と書かれてあって大変不快でした。しかもワタクシ当時上下巻をハードカバーで買ってしまったのです、何故かまだ実家に置いてありますけど。

 
当時、旭川から抗議したなんて話はなかったですね。大作家に作品を訂正させた中標津さんはエライです!

 
【訂正】間違えました。中標津ではなくて中頓別でした。失礼しました。

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2013年09月17日

夏の終わりを観て・・・

瀬戸内寂聴の自伝的小説が原作である、話題の映画【夏の終わり】を封切直後にシアターキノで観ました。

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主演の満島ひかりの評判が良いみたいだけど、私にはミスキャストに思えて仕方なかった。理由は若くて可愛過ぎるから。過去には夫と子供を捨てて若い男の元へ出奔した過去を持ち、その後は一廻り年上の小林薫と8年間同居を続けている38歳の設定だけど、小林薫とは一廻りどころか親子みたいだし、しゃべり方も現代そのまま。彫りの深い小顔ちゃんは昭和劇には似合わない。こけしの中に一人だけフランス人形って感じで、誰なら配役合うかな?と考えながら観ていました。セットや装いは昭和30年代らしい感じが出ていて、小林薫の昭和ぶりが渋くてカッコよかった。

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原作も買ってみました。

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ちょうどその頃、友人から桐野夏生の【ナニカアル】という本を借りて読んでいました。桐野夏生が「放浪記」で知られる作家:林芙美子になり変わって書いた戦時中の日記小説。【昭和17年、林芙美子は偽装病院船で南方に向かった。陸軍の嘱託として文章で戦意高揚に努めよ、という命を受けて・・・】こちらも相当に多情な内容です。実際林芙美子女史もかなり発展家だったらしい。これを読むと林芙美子が書いたとしか思えなくなるし、芙美子ってどんな作家だったのだろうかと興味が沸くところが桐野夏生の凄さですね〜

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さて今でこそ僧侶:寂聴さんだけど、私は子供時代「作家の瀬戸内晴美が得度」かなりセンセーショナルに報じられていた記憶があります。【かの子繚乱】は愛読書で何回も読んでいます(実は他の作品は読んでいない)。昭和14年に没した女流文豪:岡本かの子の伝記小説で昭和40年発行。岡本かの子の文学は豪華絢爛・多調多彩。人物像は作品を上回る天衣無縫・自由奔放、あらゆる表現を上回る強烈さです。寂聴氏がかの子の愛人だった男性を訪ねるあたりから俄然迫力が増します。そんじょそこらの「多情」とは一緒にしないで下さいって感じなんです。凡庸なワタクシは表現する言葉を持ちません。寂聴氏の渾身の力作で普通の本10冊分くらいの読み応えがあります。

作中で、かの子が自分より15歳下だけど既に文壇での位置を築いていた林芙美子を自宅に招く話も描かれていて、苦労人の林芙美子は、「子供のお化け」のようなかの子のことは全く相手にしていなかったようです。

岡本かの子は歌人・仏教研究家として名を成した後、4年間の洋行を経て昭和11年〜14年に一気に作家としての才能を開花させ急死。御子息は芸術家の岡本太郎氏。夫は当時一世を風靡した人気漫画家の岡本一平。本の中では太郎もキーパーソンです。この親にしてこの子あり!と言うのか・・・この親なのに親への包容力と理解を持ち合わせた立派な青年によくぞ成長した!と言うのか・・・

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やっと見つけました。新聞社の特派員も務めた岡本一平氏が描いた風刺画。詰込み教育世代のワタクシ、教科書に乗っていた写真や挿絵の中でこれだけは忘れられません。ロシア人が焼く火の中の栗を拾う日本、促すイギリス、高みの見物のアメリカ。ハハハハですね〜

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【夏の終わり】を買った時に初めて【かの子繚乱その後】があることを知り購入。執筆のメイキングというか、書ききれなかったこと、岡本かの子全集の発売に向けて集めた資料から判明したこと等々描かれています。【その後】だけでも結構濃い内容です。寂聴氏は少女期に岡本かの子の作品を読んで文学を目指し、大学の卒論でも岡本かの子をテーマに書いているほど、かの子への思い入れは強く、その思いが【その後】の出版に繋がったのでしょうか。

【その後】では「夏の終わりの題材となった愛を清算し、移転した六畳の書斎でかの子繚乱書き始めた」と【夏の終わり】シリーズについても述べられています。映画で言うと、小林薫を暮らした家から引っ越した先で書き始め、昭和37年7月から39年6月まで【家庭画報】に連載し、平行しながら【夏の終わり】を執筆し昭和38年5月に発行したのです。

なんだか【瀬戸内晴美(寂聴)・岡本かの子・林芙美子】が繋がって喜んでいるだけのワタクシ、一度だけ寂聴氏の講演を拝聴したことがあります。多分6年前に旭川で「三浦綾子記念館」の会館何周年かの記念講演でした。寂聴氏はお顔もお声もツヤツヤ・ピカピカでした。質問コーナーでワタクシ手を挙げたのに指名されなかったことだけは残念でしたけど・・・。

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2012年03月23日

山岳小説

いつになく極寒だった今年の冬。暖房機の故障で1月〜2月の1か月なんとストーブ無しで過ごした(-_-#)寒がりなワタクシにとっては死活問題である!と大げさに騒ぐところだけど、電気ヒータ−借りたり湯タンポでしのいだ。別にこれくらいで死ぬことはない、風邪もひかなかった。

実は年末から山岳小説を読んでいたから「こんな事くらいたいした事でない」と落ち着いていられたし、逆境を楽しむ余裕もあったのだ。マイナス20度30度の中、吹雪にさらされ睫毛も凍る世界。冬に読むには実にふさわしい。読んだ順に紹介。

【凍】沢木耕太郎のノンフィクション

 
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カリスマクライマー山野井泰史と妙子夫妻のヒマラヤギャチュカン登頂の記録。10年ぶりのノンフィクとして大変話題になったそうです。下山途中に雪崩に逢い、想像を絶する×1000倍の困難から奇跡の生還を遂げた。代償は大きく凍傷で手や足の指を失いながらも山に復活。【情熱大陸】に二度も出演した第一人者で新聞でも報道されたというのに知らなかった。


【灰色の北壁】真保裕一

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3つの中編小説。山岳ミステリーというのでしょうか?それぞれ人間模様・心理描写と最後の小どんでん返しが面白い。正月実家に置いてきたので読み返せないのが残念。

     

【神々の山嶺】夢枕 漠

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カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。そのカメラはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうか、という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの過去を追って、深町はその男と邂逅する。羽生丈二。伝説の孤高の単独登攀者。羽生がカトマンドゥで目指すものは?柴田錬三郎賞に輝いた山岳小説の新たなる古典(amazonより)

冒頭のジョージ・マロリーを最後に目撃した時の同じ登山隊のオデールの手記で一気にひきこまれます。主人公には実在のモデルがいたそうです。現地ネパールの窃盗団の記述が長すぎる気がするけど、「山がすべてだ、山をやめたら生きている意味がない」狂気の沙汰か・とも思えるほど熱く濃い血が通う人間の極限の生の描写と、その山の過酷さが圧巻。

     
     

【遥かなる未踏峰】

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そしてエベレストの本丸:ジョージ・マロリー。
昔、ソ連とアメリカが宇宙開発を競ったように、地球の未踏の地を制覇することをヨーロッパ各国は競った。イギリスは南極点到達に敗れ(スコット、アムンゼンの名前は教科書で覚えている)、エベレスト登頂が国と王室の威信をかけた一大国家プロジェクトだった。だから登山隊も王立アカデミー丸抱えで、登山家も医師や学者などハイソな世界だったのである。その象徴がケンブリッジ大出身の隊長ジョージ・マロリーだ。1924年6月の第三次遠征で、マロリーはアーヴィンと共に頂上を目指したが行方不明となった。1999年に遺体が発見されたが、登頂を果たしたかどうかは未だに謎のままだ。

登山に魅せられた少年が国民の期待を背負い国家事業に巻き込まれてゆく歩みを描いている。知的でフェアな思想を持ち、兵役免除される教員の地位を捨てて、下級将校として参戦したり、遠征時には毎日妻に手紙を書いていた愛妻家は、
エベレスト初登頂に成功すれば月面着陸したアポロ11号のニール・アームストロング船長みたいなヒーローの扱いだったのだろう。遺体の無い葬儀には英国国王も列席したのだ。

映画化の話もあるようです。登山家人生と愛妻物語とのバランスがポイントかも。

     

【ホワイトアウト】真保裕一

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真保裕一が「灰色の北壁」の10年前に発表したベストセラー。山岳小説ではなく雪に閉ざされた標高2千メートルの発電所とダムを舞台にしたテロ&アクション小説。世界陸上の織田裕二主演で映画化されたから今頃になって読むのは恥ずかしいか?実にスリリングで一人でテロ集団と戦う主人公はミッションインポッシブルみたいです。邦画よりもハリウッド向きかもしれない。本の巻頭に現地の地図やダムや発電所の見取り図があれば良かったですね。
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2012年03月17日

武士の家計簿

加賀百万石金沢を舞台に映画も本も面白かった。

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そう言えば劇場で見逃したなあ、亡くなった森田作品だなぁと言うわけでレンタルで観ました。加賀藩のご算用係(財務官僚)として代々仕えた猪山家の幕末財政改革物語。いつしか年収の2倍の借金をかかえ着物や本も家中の家財を売り払い借金を整理するあたりがハイライトか?

古文書から幕末の武士の暮らしを読み解いた磯田道史による教養書「武士の家計簿 『加賀藩御算用者』の幕末維新」を、森田芳光監督&堺雅人主演で映画化。御算用者(経理係)として加賀藩に代々仕えてきた猪山家の八代目・直之。しかし当時の武家社会には身分が高くなるにつれて出費が増えるという慣習があり、猪山家の家計もいつしか窮地に追い込まれてしまう。そこで彼らは、直之の提案で武家とは思えないほどの倹約生活を実行することになる(映画comより)

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後で原作本を買った。粗野なワタクシお茶こぼしてベコベコ(-"-;)「しあわせのパン」が副読本、「はやぶさ遥かなる帰還」がメイキングだとすれば、「武士の家計簿」は別物。映画は原作の一部。

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作者が神田の古本屋で現存する37年分の家計簿を発掘したもの。映画観なくてもおもしろい。その証拠に本は20万部も売れたのだ。
「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていた。国史研究史上、初めての発見と言ってよい。タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題…など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て経験ずみだった!活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてくる。 (amazonより)

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売却家財一覧。こんな感じで資料が豊富でおもしろい。猪山家の家族の物語でもある。

明治の武士の姿も興味深い。文明開化・富国強兵・日清日露戦争・・・と一緒くたに語られてしまうけど、直之の子・成之は海軍主計となり年収は現代の3600万!金沢の親族は役所に入れなければ年収150万!の厳しい現実。正に没落士族・・・薩長の田舎侍によって官僚がたっぷり甘い汁を吸う構図ができていたのだ。

歴史とは過去と現在のキャッチボールである。歴史とは今を生きる我々が自分の問題を過去に投げかけ、過去が投げ返してくる反射球をうけとめる対話の連続・・・

作者のあとがきがとっても印象的でした。
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2011年10月27日

黒木亮【冬の喝采】

以前【巨大投資銀行】を読み、高度で複雑なファイナンスやM&A、バブル時代の金融界の内容に感心すると共に、作者にも興味を持った。

●雨竜郡秩父別町の出身(実家は神社)
●早稲田大学では、あの“瀬古利彦”からタスキを渡されてお正月の箱根駅伝を走った陸上選手だった。

この本の存在は知っていたけど、先日旭川の図書館でさっと読んで、これは何回も読む本だと確信して文庫本を買った。

          
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本書は秩父別で練習に明け暮れた中学生時代から大学卒業迄の陸上人生、を綴った自伝だ。所属していた旭川走友会、ロードレースで走った札幌の町並み等々…ご当地的にも感慨深い。

やはりハイライトは早稲田大学競走部時代だ。当時から奇人で知られた中村監督のクレイジーぶり(@_@)や不出世のマラソンランナー瀬古利彦の超人ぶりも生き生と描かれている。

つくづく昭和の物語だと思った。今はあんな監督に学生はついていかない。まず親が黙っていない、大学に乗り込んでくる。そもそも戦場で修羅場をくぐった指導者なんてもういない。

瀬古が走った箱根はテレビで観ていたけど、当時生中継はなかったというから、あれはニュースかダイジェストだったのか?

当時の瀬古は陸上界の期待の星で、作中にもある79年12月の福岡国際マラソン。最後に双子の宗兄弟を交わして優勝し翌年のモスクワ五輪の出場を決めた時は、オリンピックでの表彰台独占を確信したものだった。ソ連のアフガニスタン侵攻への報復としての西側諸国のボイコットが無ければ…

さて本題の金山雅之選手(主人公は黒木亮の本名で書かれている)、本は箱根駅伝3区の中継地点から始まる。映像よりも鮮明に伝わってくる。「単調な練習記録」なんて書評もあったけど、とんでもない(◎o◎)

ノンフィクションだけが持つ鬼気迫るような迫力に圧倒される。毎日走る量が半端でない。月に500〜600キロを走り、大会直前はギリギリに削ぎ落とした身体はガラスのように脆く免疫力が落ちるという極限の世界の先に栄光がある。

中・高校時代は指導者に恵まず自己流の練習で怪我をし、3年間も競技生活を断念するも諦めきれず、大学1年の終わりに競走部の門をたたき、準部員からスタートし20キロロードレースの北海道記録を作り、2回の箱根駅伝(1970年、1980年)の出場を果たした。しかも79年は瀬古からトップでタスキを受け取りトップで次つないでいる。

金山雅之の目標は箱根駅伝ではなかったけど、箱根の栄光に導いたのは集中力と根性。要は強靭な精神力だろう。これがある人はどの世界でも成功する。現に金山雅之はハードなトレーニングを続けながらも英語の勉強を欠かさず続け、卒業後は国際金融の世界で活躍し今に至る。

努力だけではかなわないランナーとしての身体能力と、血の叫びのような陸上競技への情熱は、最後に大どんでん返し?の出世の秘密につながる。読後の余韻も深く、運命と感謝・青年の成長記録等々書評を参考いただきたい。金山が監督の人格攻撃に耐えられず退部を申し出た時、瀬古が説得するエピソードが面白かった。

最近わかったのだけど、私の知人が黒木亮と高校の同級生だった(@_@)

この本は鎮魂歌でもある。中村監督、練習中の事故で高校時代に亡くなった友人。そして事故の事は本には書かれていないけど、瀬古が監督を務めていたエスビー食品の北海道合宿(常呂町)の帰り空港に向かう途中の交通事故で散った金井豊選手だ。5人も亡くなった大事故で現場には交通安全を願う慰霊碑が建てられた。金井選手は早稲田の後輩で一緒だったのか…競走部でも1年生ながら瀬古に次ぐ実力者だったとの記述に心が痛みました。

なんだかんだ言って、私はこの時代に相当な思い入れがあるんだなぁと実感。箱根駅伝をみる度に思い出すんだろうな、この本。
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2010年11月22日

マディソン郡の橋

マディソン郡の橋

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実はまだ、たまあに細々と英語の勉強に励むワタクシ。去年かもっと前か?原作を洋書バーゲンで買ってしまった。

1995年、メリル・ストリープ(フランチェスカ役)とクリント・イーストウッド(ロバート役、主演のみならず監督も務める)
で大ヒットした映画の原作。なんでも中年の男女がゆきずりの恋で「お励みになりまくる」らしくと聞いていたので、中年男女はちょっとね・・・と言うくらい“ちぃさま”は若かったし、クリント・イーストウッドは当時でもかなりの年だし・・・励むのは観たくないな・・・そんな程度の認識で映画は観なかった。もっともメリル・ストリープがそんな大胆に「励む」わけがないのだけどね。

多分ストーリーや登場人物もシンプルだろうと楽観して本を買ったのは、ある意味で正しかった。初級者にもやさしい文?で書かれていて、物語のほとんどは二人だけなので、三分の一しか意味わからなくても物語りの進行にまったく支障はない。

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金箔仕上げの「姫路城」のしおりを自慢したいんです。「He was an animal・・・」一応ホットパートです。私が理解できる範囲の原作の感想は・・・

【知らぬが花】
フランチェスカの夫の事です。妻がずっと情事の相手を思い出さない時は無かったなんて罪な話。知らない方が良い事は沢山あるものだ。知らせないのが思いやりと言うのは、こういう事を言うのかな…。そうしてどんなに親しい相手に対しても秘密を抱えながら生きていくものなのですね。

【気合い】
田舎の農場の主婦フランチェスカの退屈な日々に突然運命のドラがジャ〜ン!と鳴った。夫と子供達が家を空ける4日間の恋の物語は、道に迷ったカメラマン(ロバート)がフランチェスカに尋ねるところから始まるのだけど、「じゃあ私が案内するわ」「家でアイスティー飲んでいかない?」「ついでにディナーもどう?」最初から飛ばしまくり(◎o◎)

貴方に会ったその瞬間から…的なフランチェスカの気合は潔くて気持よいほどです。純愛と美化したり、しょせんは不倫でしょう〜と言うのはどうでもよく 「性的魅力に強く惹かれる」 これがポイントだと思っている。

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ひととおり読んだので映画をみて補足することにした。レンタルが探せなくて玉光堂で「3枚3000円」セールで余計なものも買ってしまった。

とてもよい映画だと思います。撮影当時メリル・ストリープは原作と同じ45歳でこの作品でアカデミー主演女優賞に輝いた。クリント・イーストウッドは原作52歳にたいして65歳だった。ちょっと厳しいけどまぁそれでいいことにします。
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2010年10月15日

ある華族の昭和史

私の長年の愛読書中の愛読書 

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【ある華族の昭和史】 
もう表紙がボロボロ 中も見事に煮しめた色になっている。
単行本は1982年、文庫本は1986年

著者の酒井美意子(故人)は、加賀百万石藩主の家柄を継ぐ、侯爵前田家の長女。幼時をロンドンで過ごし、女子学習院に入る。恋愛と婚約、戦時下の父の死、激動の戦後…明治以来の日本の皇室や旧華族など真の上流社会の人びとの内側を鮮やかに綴る(裏表紙より)

登場人物が豪華。父親が加賀百万石で、母親は姫路の藩主酒井伯爵家の姫。日本一豪華と言われた両親の結婚式。東洋一と言われた駒場の屋敷での使用人を従えた豪華な生活、加賀藩主前田家の歴史と文化と誇り。

明治には屋敷に天皇、皇后がそれぞれ100人のお付きと共に前田家を御行啓。美意子姫が心酔する学習院のクラスメート:皇女照宮(昭和天皇の長子)の聰明さ、御所での交流。

すべてが絵巻物の世界。だけど今回久しぶりに読んで感じたのは、いにしえの宮廷と上流社会の物語への憧れやノスタルジーよりも、著者の強いキャラクターに惹かれていたからこそ、こんなに長く読み続けているでは?と思った。徳川慶喜の孫や旧宮家の令嬢も当時の暮らしを本に書いたりしているけど、美意子先生はモノが違うという感じだ。

酒井美意子先生、娘時代は「お姫さま(おひいさま)」と呼ばれていた。戦後は焼け野原の東京で、誰よりも早く文化の香り漂う社交クラブ経営し〜マナー講師〜皇室評論家〜着物学院学長と華麗に人生の主役を生きぬいた。

花のように優雅に微笑んで、内面は粘り強くしぶとく。バカ正直で率直過ぎる人を嘲笑する冷ややかさ。時にはしたたかに権謀術数を使いゲームを楽しむ。さすが加賀百万石だ。固定的な自分などどこにもないのだから、自分でシナリオを作り演出し、人生と言う名の舞台で自分の主役を演じきり楽しむ。

恋愛哲学は「愛すれど溺れず」「恋は人生を彩るアクセサリーか、お酒のようなもの」クールです。

私が10代の頃だったか・・・テレビで何度か見かけた時は「上品なんでしょうけどメイクも服も派手だなぁ・・・」くらいしか覚えていないのだけど、今では永遠の憧れの存在だ。ちょっと自画自賛的なところがツボでもあります。

1980年代の初めに56歳でこの本を書いた美意子先生。最終章「我が道をゆく」では、2校の着物学校の学長を務めながらも、まだ女性の専門家がいない分野として宝石を学んでいるところで終わる。

『社会に通用する資格を取得するには、当然専門学校に通って勉強しテストを受け、研究発表を行わなければならない・・・勉強は一生続けるべきことであり、自分自身への投資こそ最大の貯蓄であり、最も確かな財産である・・・

この人生という舞台の最後の幕がおりるまで、私は勉強と仕事を愛し、継続させていく・・・そして限りある持ち時間を自分好みに演出し、演技して生きることを愛し続け・・・更に人々をほどほどに愛していくであろう』

カッコ好すぎます。本物の貴族は自立だの自己実現だのと言った陳腐な言葉は振りかざさないのだぁ。これぞ目指す哲学だと思う。人があれこれ言おうと「ロック少女」から「魔性の女」まで楽しんで演じているワタクシなのであ〜る。

残念ながら、他の美意子先生の著書と同様に(50冊ほど上梓しているのだ)この本は絶版となっているのは本当に残念だ。ダウンロードはできるらしいけれど。
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2010年10月11日

邪馬台国はどこですか?

読書の秋 “ちぃさま”の愛読書を紹介しましょう。

【邪馬台国はどこですか?】鯨統一郎
  
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創元推理文庫 1988年 文庫書き下ろし

当時知り合いに勧められたのだけど掛け値なしに面白い。奇想天外な歴史ミステリーエンターテイメント?

とあるバーを舞台に常連客三人が歴史検証バトルを繰り広げる。専門家である大学教授と助手を相手に謎のライター?宮田六郎が独自の解釈で繰り広げる歴史をひっくり返す爆弾発言!とは…

【ブッタの悟り】【邪馬台国の比定地】【聖徳太子の正体】【明智光秀謀叛の動機】【明治維新の黒幕】【イエスの復活】の六話。

歴史の知識がなくても大丈夫。宮田の無茶苦茶な常識はずれな理論に、絶世の美貌を持つ才媛が切れまくるわ〜かけ合い漫才さながら抱腹絶倒ワールド。

やはりタイトルにもなっている【邪馬台国はどこですか?】が圧巻。

あの…無茶苦茶な理論と言いながら私はすっかり洗脳されてしまった。邪馬台国は九州か近畿が定説だけど、東北のある場所以外に考えられない(ρ_;)

研究者やマニアからは非難必至らしいけど、ド素人の私は、文献の検証や解釈に史実と妄想の区別がつかない。大体【魏志倭人伝】の中身なんて読んだことがないし。

えっそんなバナナ?と思いながらも、歴史は為政者や後世代の人の主観で作られるとの持論を持つワタクシだけに、作者の仕掛けにまんまとハマってしまった。

この面白さを共有したくて当時は何人かに本を進呈したほどだ。旅の移動中なんかにぴったりの読み物ではないかと思う。

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2010年04月01日

下流の宴〜林真理子

書店で結構積まれていたので、なんとなく手に取りました。

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作年の3月から12月末まで毎日新聞で連載していて、大変な評判だったようです。3日間の立ち読みで読破してしまいました。大変おもしろい内容なので、「立ち読みで読みました」なんて言うのは著者に失礼です。

 
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売れてます。

幼い時に亡くなった父親は医者、自分は地方の国立大学出、夫は早稲田の理工学部、そこそこの中流家庭の主婦と信じる:由美子(48歳)。溺愛するジャニーズ系のイケメン息子:翔は、まさかの高校中退→フリーター。しかも家出して、教養のない下品な(由美子マター)フリーター娘:玉緒と同棲して結婚すると言いだすところから物語はスタートする。

「下流社会」については沢山のリポート本が出ているけど、小説でその世界を描けるのは林真理子ならではと思う。「由美子の考えが偏狭的!で不愉快」と終わらせてしまうには勿体ない。小説の背景は現代の世相も散りばめた深く広いものだ。これはじっくり自分の中で反芻&妄想してみたいと思う。

将来にアルバイト人生以上の何も求めない二十歳過ぎの息子を持つのは確かに厳しいけど、自分のことさえ思う通りにならないのに、子供に期待をかける子育とは大変なものだなぁ・・・・と意気消沈したと同時に、自分の中の劣等感・見栄を突きつけられた感じもして、ある意味で痛快だった。

品のないフリーターが医者になって上流へ。医者の娘の中流家庭の主婦:由美子が家族まること下流へ落ちていくことを暗示して物語は終わる。富む者はますます富み、格差社会まっしぐらだ。

昔の日本は「一億総中流」と言われ、意識調査で「国民の90%は自分と中流と思っている」とよくニュースや新聞でも言われていました。私が中学生〜高校生の頃かな?銀行だろうと町の工場だろうとフルタイムで働いていれば立派な職業で中流家庭だったんです。豊かではないけど貧困ではなかった。

私は年齢的には48歳の偏狭主婦に近いけど、マインドは完全に「下品な娘」から「国立大学医学生」になったフリーター娘:玉緒に共感した。

読後の率直な感想は医学部受験とは言わないけど『私も玉緒みたい死ぬ気で勉強したかったなぁ』

今からでも志があれば遅くなない、まだ人生は長い。あきらめないで星に手を差しのべてみるさ。

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2010年02月21日

We Are The World

最近買った雑誌

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先日の慰安旅行時、ipod持っていくの忘れたので移動の時間つぶしに買ったもの。
表紙で選んだって感じも多少ありますけどね。

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草間彌生はすごい!と書こうと思ったら、もう次の号が出てしまったけど、80歳になってもバリバリ前衛芸術家だ。世界的に有名な日本人女性アーティストと言ったら、この人とオノ・ヨーコかな。オノ・ヨーコさんも今年80歳かな?最近メディア露出が多かったけど、胸の谷間を強調しているのはなんでなんだろう?

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映画の次はDVDが店頭をにぎわしているマイケル・ジャクソン。
本まで買う気はなかったけど、日経エンタテインメント増刊号の THIS IS IT 特集号は790円で2010年1月から2011年1月までのカレンダーがとじ込み付録なので買ってしまった。紙面にも映画の写真がふんだんに使われているし大満足!(これはまだ売っているはず)

なんでも「THIS IS IT」は日本だけが社会現象となるほどのブレイクだったらしい。湯川れいこ(音楽評論家)が『マイケルの姿を見て、皆さん一番びっくりしたのは、その穏やかさではないでしょうか』 『スタッフ・ミュージシャン・ダンサーへの細やかな気遣い、一切イラだつことなく必ず「I love you」「 God bless you」「Thank you」といった言葉をつけてものを言う、あれはちょっとできないことです』

その通りだなぁ・・・まさにそこが日本人のツボにどんぴしゃだったんだろうな。もっと気難しいエキセントリックな人だと思っていたけど、だったらあそこまで共感は広がらなかっただろうな、と思う。

私は今日まで知らなかったのだけど、「We Are The World」ハイチ被災者の救援バージョンとして、25年ぶりにリニューアルしていた。



25年前の24時間テレビで、ちょうと夜中にWe Are The Would のメーキングを放送していた。成田空港のホテルで友人と見ていたことを思い出しました。

「なんだかジャラジャラ音が入るなぁ・・・」
「あら私かしら?ごめんなさい」
ジャラジャラの正体はシンディー・ローパーのブレスレットだった。
そんな些細なことも何故か覚えています。
ブルース・スプリングスティーンど迫力だったなぁ〜25年前か・・・。

今回のミュージシャンをほとんど知らないのは恥ずかしいけど、25年前のマイケルのパートがそのまま使われていて、しかもジャネット・ジャクソン(妹)とのコラボシーンがオールドフアンにはぐっとくるところです。

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2009年12月30日

最近買った雑誌

雑誌は荷物になるしなるべく買わないようにしているのだけど、今月スタートした紀伊国屋ポイントカードついポイント付けたくなったりもして・・・。

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「ラーメンWALKER」ラーメン本は年に何冊も出ているけど、手持ちの「一日一麺」に出ていないお店も多いので今後のために。

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BRUTUS『本が人をつくる』本の特集だと保存用につい買ってしまう。自分で決めた勉強もロクにできないくせに、もっといっぱい本を読みたいなぁと思う私は、時間の使い方と集中力が課題だとつくづく思う。

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「HO別冊」気に入った特集の時に数回買ったことがあるけど今回の「気になるお店」はオススメ。一軒家のお店、住宅が店を兼ねていたりとか、なかなか穴場が多くポロコとは違うテイストだった。

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hanako『聖地案内』私は出雲大社・伊勢神宮・金毘羅さん(香川)には行っていて実は神社好きなんです、来年は熊野に行きたいなぁ。

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名城シリーズは12冊全部買う予定、最新号の『高知城』は次回の最有力候補。お正月には行きませんよ。正月はTOEIC合宿ですのよ。

一応これが年内最終号なのでお正月バージョンにします。
ご愛読ありがとうございました、皆様どうぞよいお年をお迎えください。
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2009年11月27日

神奈川県 受動喫煙防止条例A

先日買ったipod touchの無線LAN接続がどうしてもできないことが悩みの“ちぃさま”は「受動喫煙防止条例」を知って以来、友人知人にアンケートしたのだけど誰も知らないと言う。最後の砦:“ちぃさま”の上司(出身&自宅が横浜&非喫煙者)にも知らないと言われてガッカリ。ネット検索したら、「世紀の悪法」「反対表明!」も多くヒットしたので反響は大きかったのでしょう。

(ウィキベディカより)
条例の目的は、不特定多数の者が出入りすることができる公共的な空間における受動喫煙による健康影響を防止することである。受動喫煙の防止を目的とする条例としては、全国の地方公共団体で初めて制定された。 主な内容は次の通り。
  • 「公共的施設」を、施設の性質によって「第1種施設」(病院、学校、劇場、官公庁など)と「第2種施設」(飲食店、ホテル・旅館、カラオケボックスなど)に区分する。
  • 「第1種施設」は禁煙とする。「第2種施設」は禁煙又は分煙を選択する。
  • 「第2種施設」のうち次の施設は「特例第2種施設」とし、この条例による規制は努力義務とする。
  1. 調理場を除く床面積が100m2以下の小規模飲食店及び床面積700m2以下の宿泊施設。
  2. ぱちんこ屋、マージャン屋等の風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)対象施設。
  • 分煙 - 第2種施設において分煙を選択する場合、喫煙禁止区域にたばこの煙が流れ出ないようにする必要がある。
  • 喫煙所 - 施設区分に関係なく、もっぱら喫煙のためだけに使用する喫煙所の設置が可能。その方法や基準は分煙と同様。
  • 個人の義務 - 何人も、喫煙禁止区域内においては、喫煙をしてはならない。
  • 施設管理者の義務 - 施設の入口などに禁煙・分煙等の表示を行うこと、喫煙区域に未成年者を立ち入らせないこと、喫煙禁止区域にたばこの煙が流れ出ないようにすること。また、禁煙・分煙の措置を利用者に周知すること、分煙とした場合に喫煙禁止区域を公共的空間の2分の1以上とすることを、努力義務とする。
  • 罰則 - 喫煙禁止区域での喫煙には2万円以下、施設管理者の義務違反には5万円以下の過料を科す。
  • 施行期日 - 2010年(平成22年)4月1日から条例を施行する。ただし、第2種施設内の喫煙禁止区域での喫煙や、施設管理者に対する罰則は、2011年(平成23年)4月1日から適用する。 (以上引用終わり)
 
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白鳥(スワン)と象=吸わんぞう。日本人はこういう発想抜きにはネーミングできないものなんでしょうね、座布団一枚(笑)。言うまでのなくスモークフリーとはタバコが自由ではなく、煙から解放されて自由になるいう意味。バリアフリーと同じですね。この条例制定までは正に茨の道だったのです。

・原案からの後退
この700u、100uの特例により、小規模飲食店の床面積が店舗全体ではなく調理場を除いた。多くの飲食店・ホテルは『禁煙か分煙』かを選択しなければならないのだけど、努力目標のみとなってしまった。罰則規定も施行から1年遅れの適用となる。

・知事が直接出向いての大規模タウンミーティングでの討論、事業者への説明会、パチンコ店等対象店舗視察、海外視察(旅行でなく本物の視察)、議会での攻防。

・フィリップモリスジャパン・広報渉外担当ディレクターが二度も来庁し、条例への指示を示すと共に、喫煙者と非喫煙者との共存を提示。WHO・医師会の支持表明。JTはタバコの健康被害は科学的に立証されていないの立場をくずさない。

・業界・市町村会の異議申し立て、湯河原温泉観光協会からの反対表明、不況下での売り上げダウンを懸念する「健康より経済」の声。

・最後の議会からの修正案はもやはこれまで・・・お蔵入り寸前。日本には職業選択の自由(喫煙可のお店を経営・働く自由)、個人の権利(喫煙は基本的人権)があるので「受動喫煙防止条例」は作れませんと廃案になったら、国際的な醜聞だ。知事には「訴えられた時のことを考えろ」とのアドバイスも多数寄せられた。

【私の感想】

実は最初にアップしてからいろいろ考え過ぎて疲れた(笑)、松沢知事には心からの称賛を贈りたい。「公共的屋内施設では完全禁煙がベスト」の考えは変わらずとも、原理よりも『確実な一歩』議論を重ね反対意見も尊重し、政治的判断を下す。この長いプロセスが民主主義の姿と語る知事の言動はリーダーのあるべき姿だと思った。罰則規定へのこだわりも処罰が目的ではなく条例に実効性も持たせるためであり信念が通っている、政治生命を賭してと言うのは嘘でなく、本気が伝わる歴史的な記録だと思う。もっと書きたいけど見当はずれな反対工作を読むのは疲れる(今日は5時半から飲み会だったもんで・・・)。神奈川県民の勇断は日本の喫煙環境の変革への大きな一歩となることを私も願っている。

喫煙王国:北海道のHPには健康配慮もマナーアップの啓蒙もない、喫煙率の数字があるのみ。2009年JT調査で、男性45.7% 女性20.0% 高齢者はカフェや居酒屋には来ないとして、それでも喫煙者は半数以下なのに。
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2009年11月22日

受動喫煙防止条例

北大図書館で目にした雑誌、ある記事に目が釘付けになりました。

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フォーブス日本版:今号で休刊。多分パワフルウーマンのタイトルに目が惹かれたのだと思うけど・・・あんまり手にしたことのない雑誌だった。

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私が釘付けになったのはこの人です。松沢成文神奈川県知事。
神奈川県では全国自治体で初めて、今年3月『受動喫煙防止条例』が成立し来年4月から施行。新聞・ニュースで大々的に報じられ大反響をとあるものの、私はまったく知りませんでした。さっそく周りの友人数名にリサーチしましたが誰も知らなかった。

松下政経塾出身→ワシントンで下院議員のスタッフ修行→神奈川県議2期→衆議院議員(民主党)2期→神奈川県知事2期目で著書も多数。2007年の2期目のマニュフェストで『公共的施設における禁煙条例』の制定を公約。どのようなプロセスを経て実現に至ったのかの記録が知事がまとめた本を早速買いました。この知事にも条例にも興味深々な“ちぃさま”です。

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『受動喫煙から県民の健康を守るため』、人が集まる公共的施設(官庁のみならずレストラン・バーも含む)での禁煙を理念を掲げたものの、反対が根強く後退した内容での条例にはなったけど、世界の取り組みと日本の違い、タバコ社会の現状・法の枠組み等々大変興味深いものでした。以下本書から抜粋(一部は神奈川県ホームページ)

【条例制定の背景として】
・たばこの煙には200種類以上の有害物質が含まれ、ガン・心臓疾患・胎児・乳幼児への影響、受動喫煙の健康への悪影響は研究結果で明らかにされており議論の余地はない。

・2003年WHO総会で『たばこ規制枠組み条約』が採択され日本も2004年に署名した。160か国が批准。この条約ではタバコの煙からの保護について各国に処置を講じるよう求めている。

・なんと我が国は2010年2月までに、『屋内の公共の場を完全禁煙を実現するための法的処置を講じなければならない』。そんな条約自体を知らなかったし、鼻からご飯が飛び出すほどびっくりしました。

・世界各国において受動喫煙防止対策が進められており、例えばEU27か国のうち15か国、アメリカ合衆国の多くの州、また、香港、シンガポール、韓国、タイなどのアジア各国でも、公共の場における禁煙の措置が法制化されている。フランスのカフェのアイルランドのパブも禁煙。

【日本の現状】
・2003年に『健康増進法』が施行されて、確かに禁煙スペースは増えたが、受動喫煙防止処置が努力義務のため進んでいないのが現状。神奈川県の調査でも飲食店の60.3%が対策をしておらず、その内の71.9%が今後も予定無しの回答。

・国民の健康を所管する厚生労働省とたばこ税を所管する財務省の利害が対立し打開の糸口を見出すことができない。

・JTは専売公社から民営になったと言っても財務大臣が筆頭株主であり、「たばこ事業法」「JT法」「たばこ耕作組合法」の3点セットで、たばこ産業の健全な発展をはかり財政収入の安定確保が保護されている。

・タバコの価格が諸外国より格段に安い、自動販売機も多く買いやすい。

【困難】
条例制定の一番の目的は『受動喫煙による健康被害を防止する』であり、喫煙行為を禁じる条例ではないが、「行政が個人の嗜好を制約するファシズム」「喫煙権の侵害」「喫煙者の追放か!」「法規制はなじまない、各人のマナーの問題」等々、飲食店・宿泊施設・パチンコ業界からは「売上が減る」「分煙は無理」と猛反対。

県民への条例に関するネットアンケートでは賛成9:反対1だったが、ある日を境に反対票が急増し、最終的には「反対」が「賛成」を上回ってしまった。なんと翌日の新聞には【禁煙アンケート JTが組織票】の見出し載った。社員を動員し県民ネットアンケートに登録し反対票を投じるよう会社ぐるみの工作、しかも会社のパソコンを使わないで回答する念の入れよう。

前途は多難の様子・・・その2に続く。

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2009年11月16日

国家の罠 佐藤優

これが今回の旅のお供。私は読むのが早いので読み応えがありそうなのがいいなぁ・・と思って。そう言えば、この人の本まだ読んでいなかったし。

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佐藤優氏はすっかり出版・論壇のスターだ。その原点が本作で2005年の発売されてベストセラーとなり、「毎日出版文化賞特別賞」を受賞。なるほどこれは傑作だ、一躍脚光を浴びたのがわかる。

鈴木宗男氏と一蓮托生で逮捕された外務省のロシア情報収集・分析を専門をする外交官だった。田中真紀子が外務大臣となり見苦しいものを沢山見せてもらったのが7年半前にもなるのか・・・この当時の様子も詳しくて、ヒゲ面の野上事務次官なども懐かしい。

事件の全容・検察の取り調べの記録から、あくまで佐藤氏の視点でだけど『国策捜査』の全容(でもないけど)を明らかにしている。有罪が確定した内容は「これが犯罪か?あんなに大騒ぎしてこれだけなの?」と驚く。同様に宗男氏からも何も出てこなかった。検察官も佐藤氏の前では「鈴木さん、鈴木先生」と呼び、宗男氏のやったことは犯罪どころか人助けだとも言っていた。

しかし、違法でなくても宗男氏との関係や行動、外交官としては明らかに出過ぎていたから排除されたのであろう。宗男氏の「虎の威を借りる」で元々優れた能力を持つ筆者が助長してしまった面もあったのでは?と思う。だから宗男氏の事件と作るために逮捕されたのだ。

そんなくだらない上げ足取りはまったく及ばないほど、この本はダイナミックだ。背景となるロシアの権力構造・ロシア人の論理、外交の複雑さと深さがダイナミックだ!北方領土返還と日ロ平和条約締結とこう国策達成への戦いがダイナミックだ!そして「これは国策捜査なんだからね、国策捜査は『時代のけじめ』をつけるために必要なんです」と宣言する検察官との、真剣勝負が誠にダイナミック!なんです。その世界に読者を引き込ませる佐藤氏の筆力がすごい。記憶力・分析力・構成力・・・さすがだ。

東京地検特捜部検事:西村検察官(当時)。この人がいなければこの本の価値は半分だったと思う。本題の事件についても、そしてこの本の出来栄えや受け入れられ方は随分違っていたと思う。助演男優賞でなくて主演男優が二人と言う感じ。永遠に相いれない敵、だけど尊敬し合い人間の本質的な部分でがっぷり組み合った勝負と取引は一番の見どころで、一読の価値はあるかと思います。
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2009年10月11日

勝間本

以下のブログは勝間ブームに踊らされて本を買ってしまって書いたもの。
この人の発言の軽薄さはゴミだ。喜んで読んでいた私って本当にバカです。

ここ2〜3年で彗星のように現れ大ブレイクの勝間和代さん。最近買った本が「起きていることはすべて正しい」

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どんな逆境にあっても、不幸すら幸運に変え、運を発揮できるのか。それを“メンタル筋力”と定義し、メンタル筋力が高まると、思わぬところから幸運を見つける力、すなわち「セレンディピティの力」が手にはいる。
1.脳内フレーム活用法
2、即断即決法
3、パーソナル資産増法
4.勝間式人間関係の兵法

これら4つの技術を統合すると、偶然の中から常に幸運を発見できる、すなわちセレンディピティが起こるひょうになります。根底にある考えは『今起きていることを否定したり、こうだったらなあ・・・と夢想しても仕方ない、それより今起きていることから、何を学びとり、どのように行動すれば、いま一瞬のこの時間を最大に活用できるか』
・・・以上前書きより・・・

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フアンとまでは言わないものの、それなりに「勝間本」を買っていたりします。
「願えば叶う」だけの精神論でなく、アナリスト・コンサルタントの経験を活かした具体的、論理的な内容、時代を読む力と客観視する力が支持されているのかな。

19歳で公認会計士2次試験に当時最年少で合格と優秀で、時間管理や効率化が完璧すぎて境遇も違うけど、書かれていた『三毒追放』は即実践をこころがけたい。三毒追放とは『妬む』『怒る』『愚痴る』をやめること。悪口含めてマイナスの言葉はよくないとわかっているけどつい・・・。『三毒追放』と名付けると忘れないからいいかもね。

潜在意識活用と言えばポジティブシンキングだけど、元祖ポジティブシンキングの女王様をご存じかしら?懐かしいものを思い出してしまったわ。
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「愛のポジティブシンキング」斎藤澪奈子。ド派手な化粧と今で言う叶姉妹のような怪しげなセレブモードで「超一流主義」なんて本書いて、こういうのはアッパー、ああいうのはローワーなんて言ってた人なんだけど・・・。

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えへへ・・・これは93年2月13日、札幌で道新オントナ主催の講演会に行って買ったサイン本なのです。歯切れのいい話で気持良かったしすごく背が高くてカッコ良かったな。道新の催しの中でも最高の応募者数だったと関係者から聞いた。さすがは“ちぃさま”の好奇心は旺盛だ。単なる物好きか?

『インプットの法則。脳は巨大なコンピューター、インプットすると必ずアウトプットされる・・・』等々メモしてある当時の手帳を発見した。
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2009年08月21日

クリムト・シーレ ウィーン世紀末展

札幌芸術の森美術館にて9月6日まで開催中。

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チープなフレームに縁取られた【接吻】のポスターは“ちぃさま”のベッドルームに。
奇才ミュージシャン:戸川純が雑誌で紹介していて初めて知りました。
いったいどれくらい前のことだったかしら?

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知的耽美派?の“ちぃさま”にとっては見逃せません。
と言っても8月7日に急遽思いついて行ったんですけどね。
大丸藤井のプレイガイドで一枚だけ前売りが残ってました。

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今年初めてのゲーモリです。

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う〜ん、接吻の世界を期待していくとちょっとがっかりです。
クリムトはほんの少しで、しかも初期の頃はアカデミックな画とかで・・・
チケットにもなっている「パラス・アテナ」くらいでしょうか?ミーハーが喜ぶのは。
クリムトが見出したとさえるエゴン・ソーレの方が強烈な印象かもしれません。

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グッズ売り場で、10枚セットのカードを買いました(封筒付き)
さっそく昨日友人の結婚祝いに添えて使いました。

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2009年03月08日

白洲次郎と白洲正子

白洲次郎

NHKドラマ【白洲次郎】を見た。伊勢谷友介って初めて見るけどなかなか男前だ。
大人のミーハー“ちぃさま”は、やっぱり3〜4年前に白洲次郎にもハマりました。
【日本一カッコイイ男だ】と言われると興味持ちますし、旧白洲邸にも行きました。

         
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今回のドラマの原作にもなっている北康利氏の「白洲次郎占領を背負った男」は
戦前〜戦後の占領時代も歴史背景も含めて、読み応えがあります。
超金持ちの生まれ、外車乗り回して英国留学、逸話も多いからドラマぽいし、
確かにカッコイイと言えばカッコイイけど、ちょっと偶像化されすぎているなと思う。

もし今麻生太郎総理が自分の議員でも役人でも学者でもない、
専門もない自分の友人を要職に登用したら大ブーイングのはずだし。
日本人離れした180センチを超える長身も、175センチが公式発表です(笑)

白洲正子

次郎氏よりも白洲正子の方が生前から名前は知っていました。
「婦人画報」とか「ソフィア」の見出しが新聞に載ると、日本の文化のって感じで
「白洲正子」の名は目にしていて、日本文化批評の重鎮なんてイメージだった。

         
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これも次郎本と同時期に読んだものです。
現在の自民党本部に、鹿鳴館と同じ設計者による瀟洒な洋館で育ち、
大正時代にアメリカ留学した「お嬢様」なわけで、親戚・縁者もそうそうたる顔ぶれ。
妻の実家のコネクションが無ければ、吉田茂の懐刀となることもなかったでしょう。

正子氏を抱いているのは、祖父:樺山資紀伯爵(海軍中将)だが、
しょせんは薩摩の田舎侍だ。勝てば官軍で薩摩出身者が軍隊・政治の要職だ・
明治維新の論功勲章だ。現地でゲットした鹿児島の観光マップには、
母方の祖父:川村純義生誕地なんてものも記されていた。
戊辰戦争で敗れた会津藩士の悲惨さを思えば、歴史の光と影を見るようだ。

歴史の光と影と言えば、【吉田茂】と【広田弘毅】もそうだ。
東大→外務省の同期、共に会戦には反対しながら、
吉田は戦後の名宰相にして国葬、広田は巣鴨の露と消えたA級戦犯。
15日には広田の生涯を描いた城山三郎の「落日も燃ゆ」がテレ朝系で、
ドラマで放映されるらしい。広田役が北大路欣也!カッコよすぎるかなぁ〜

旧白洲邸 武相荘

先見の明で鶴川村(現町田市)に引越して、カントリージェントルマンになった次郎。
長女の牧山桂子氏の運営によって、住まいが一般公開されています。
ドラマもここで撮影したのでしょう。戦争中の部屋の暗い感じがよかったです。
新宿から小田急線ですが、羽田空港から直通バスで新百合か丘まで行って、
そこから電車で2駅と便利でした。

私が行ったのは3年前の5月。
平日のせいか、「次郎さん、正子さん」と呼ぶ信者の年配のご婦人で賑わってた。
次郎氏愛用の大工道具とか、信者にはおもしろいところかも知れない。
憲法作成の時の有名な【ジープウエイレター】や【今にみていろコンチクショー】の
自筆が展示あったのは記憶している。入場料は安くなくグッズも高級品だったけど、
この放送で来場者が一気に増えそうですね。

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posted by ちぃさま at 17:47| Comment(0) | TrackBack(1) | BOOK | 更新情報をチェックする

2008年12月16日

巨大投資銀行(角川文庫)

先月の旅のお供はこの本でした。文庫本コーナーの目立つところにあったので、
読みごたえありそうで簡単に読破できなさそうなのがいいかな・・・と思いまして。
       
1024908380_253.jpg    

↓そのまま引用
出版社/著者からの内容紹介
旧態依然とした日本の都市銀行を飛び出し、ウォール街の巨大投資銀行モルガン・
スペンサーに転職した桂木英一。外資流のビジネスに翻弄されながらも、巨額の
M&Aや証券引受で勝機をつかみ、一流のインベストメント・バンカーへと駆け上がる。
やがて、その運命は日本の金融再生と劇的に絡み合い、桂木は外資で培った手腕を
邦銀再生のために捧げようと決意する…。
日米企業間で繰り広げられる巨大買収劇の裏側、伝説のトレーダー・竜神宗一が
仕掛ける巧妙な裁定取引(アービトラージ)、ソロモンvs野村證券の息を呑む攻防戦。
ヴェールに包まれた米系投資銀行の内幕を圧倒的なリアリティで描き切った金字塔。

“ちぃさま”マター
・お恥ずかしい話だけど私は金融・投資のことを知らなさ過ぎた。
・なんたってリーマンブラザーズのリーマンはサラリーマンのリーマンだと思っていた。
・出てくる用語はわからないことだらけ、何回読んでもピンとこないけどおもしろい。
・バブル期から崩壊後〜2003年まで外資に食い荒らされた日本市場。
・因果応酬のお勉強みたいだ、数多の投資本でなく小説ならではのスリリングな感覚。
・スワップ・オプション・住宅ローンまで証券化?!とても素人にはわかりませ〜ん。
・こうやってなんでもかんでも証券化して機関投資家に売っていたのか・・・。
・外資の【成果報酬主義】の苛酷さ、まだまだ日本の金融機関はぬるま湯。
・姫路一日目で一斉に報じられたサイゼリアの150億の損失。どこの局も同じ原稿。
 【デリバティブ】と呼ばれる金融商品・・・って日本のテレビニュースってこんなもん?
 と思ってから、持て余し気味のこの本が俄然おもしろくなった。
・竜神宗一と称される実在の伝説のトレーダーは傑出した人物だ。
・これからもっと“損失先送り商品”デリバティブの損失は表面化してくるのか?
 現に駒沢大学が150億円の損失!って日本への根深い影響を感じる。
・空知管内秩父別町出身で、早稲田大学で瀬古利彦と共に箱根駅伝を走ったという、
 著者にも大変興味を感じる。

実は私にとってターニングポイントとなる本でした。
だからと言って別にこれから投資を始めるわけではありません。
“今起こっていることを見よ”・・・それだけのことです。
posted by ちぃさま at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK | 更新情報をチェックする

2008年07月08日

RURIKO

book.jpg林 真理子著 女優:浅丘ルリ子のストーリー。

立ち読みで読破してしまいました。
【2丁目3番地】というテレビドラマで共演した石坂浩二と電撃婚約!の記憶はあるのだけど、
その頃から、頬はこけて頬骨がたこ焼き(笑)大きすぎる目に濃すぎる化粧の印象でしかなくて。
佐久間良子や岩下志麻の方がキレイだなぁと思ったなぁ。

ところがどっこい、RURIKOは昭和30年代、日映画黄金時代は石原裕次郎の恋人役として“天下美女”の名を欲しいままにしていたのでした。

【男はつらいよ】では歌手リリーとして、
寅さんのマドンナ役最多出演。こっちの方が有名か?

実に面白い!物語は満州から始まる。ルリ子そっくりの美男子な父親:源二郎と、
満州の支配者:甘粕正彦との出会いからしてドラマティックでミステリアスだ。

まぁ信子(本名)がRURIKOになってスターになって、恋をたくさんして、
今も女優としてキレイを生き続けるという話なんですが、彼女を囲む大スターが
凄い!石原裕次郎・美空ひばり・小林旭・・・に比べたら石坂浩二は夫になった人
なのにオマケみたいな存在感なのだ(笑)


日本人なら誰でも知ってる大スター達と、これだけ濃厚に係わった女が他に
いただろうか?
しかもRURIKO本人が語るよりも、生き生きと伝えているだろうな、と思わせる
林真理子の力量が凄い。
今まで観たどんな映像よりも、そのスター達のイメージが強烈にバッ!と浮かぶ。

RURIKOがこんなにも克明に日記をつけていたのか?と思う当人同士の会話は
作者の創作だというのだから、あっぱれです。

RURIKOの裕次郎への恋慕もストーリーのひとつに軸のようだ。
だって裕次郎への恋の始まりとRURIKOの女優人生は同時にスタートしたと
言ってよいくらいなのだから。

裕次郎の魅力・・・育ちがよい不良ぶり・・・余すところなく描かれている。
どんなに日本中が裕次郎に熱狂していたたのか、映画黄金時代の映画人や、
撮影所の熱気も。この本を読むだけで立派な石原裕次郎スト−リーです。
裕次郎記念館を一度行ってみるのもいいかなとフト思ったほど。

北原三枝は大スターだったけど、結婚してただの石原まき子になってしまった。
RURIKOは永遠にRURIKOだ。今更ながら稀有な女優だ。
女優でいて恋をしつづけて・・・RURIKOで居続けるということが本当にスゴイことだ。

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posted by ちぃさま at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK | 更新情報をチェックする

2008年05月14日

坂の上の雲

坂の上の雲 で検索すると、NHKドラマ放映関連のサイトが並びます。
2009年秋から3年かけて、壮大なスケールのドラマが観られそうです。
実家には、“ちぃママ”が知人から薦められて図書館から借りてきた全6巻が!
画像2 642.jpg
去年一緒に行った【坂の上の雲ミュージアム】を思い出しているのだろうと思ったら、
まったく記憶にないとのこと!司馬遼太郎のミュージアムに行ったけど、
なんの小説のことだかは覚えていないとのこと・・・なんのために行ったのやら・・・!

いえ、これは連れて行った私の責任だ。私自身が【坂の上の雲】なんてどうでもよく、
できたばかりの安藤忠雄設計のミュージアムに行くことが、目的だったのだから。

まったく浅はかである。安藤忠雄設計のできたばかりの・・・て、
昔、麻布十番のマハラジャに 出来た年の夏に行ったのが自慢なのと同じレベルだ。

婆さんが読んでいるなら私もと、読んでみるとすこぶるおもしろい!
日露戦争のヒーローを軸に、近代国家・中央集権国家の道を歩みだした日本。
特に最初は主人公の素朴な人物描写に引き込まれる。松山弁もラブリーだし。
この本を読んでから松山に行くべきであった・・・深く後悔中である。

ついでに言うと司馬遼太郎の著書は読んだことがなかった。
歴史小説って、主人公が言ってもいないセリフを作家がつくるのってイヤだぁとか・・・
これ以上書くと墓穴を掘るからやめておく。
大人のミーハー“ちぃさま”もいいけど、中身がないとダメだ。

posted by ちぃさま at 00:42| Comment(3) | TrackBack(0) | BOOK | 更新情報をチェックする

2007年12月19日

チーム・バチスタの栄光

現役医師のデビュー作は発刊から大変な話題でしたが、こんなにおもしろいと思わなかったので、文庫になってやっと読みました。現在書店では他の著作と共に山積みです!

米国帰りのエリート医師率いる、心臓外科手術チームは、拡張型心筋症の肥大した心臓を切り取って小さくする高度なバチスタ手術(左心室縮小形成術)で連戦連勝中だったが・・・。

手術中の連続怪死をめぐる、エンターテインメント・メディカル・ミステリー。

キャラクター立ちすぎ!語りが巧妙!進展が予測つかない!最初から引き込まれて一気に読めます。旅行に上巻を持っていき旅先で下巻を買いました。想像より遥かにエンタメ度が高く痛快の一言!

医療現場からの悲鳴、白い巨塔的?人間関係、そして「死亡時画像病理診断」という重いテーマの投げかけ等々を織り交ぜながら、とにかく凄〜くおもしろいんです、万人向け

手術の細部の描写は現役の医者ならではのスリリングさと、わかりやすさで、逆に良く出来た架空の手術に思えるほど。

厚生労働省の役人:白鳥氏登場する下巻では作風が違って見えるほど、白鳥圭輔氏のキャラが強烈。ヒアリングでのパッシブフェーズVSアクテブフェーズの攻防は、心理ドラマのようで推理ぽくて効いてます。

来年公開の映画の配役には異議あり!主人公の田口公平医師が女性(竹内結子)だなて!?白鳥圭輔を演じる阿部寛の映画になっちゃうだろうな。

吉川幸司じゃ桐生恭一医師の孤高のスマート&エグゼクティブさは無理でしょう。むしろ小室役の方が吉川には合っている。桐生ブラザーズの水もしたたるクールぶりは堪能できなさそうです。

実は主人公田口公平は阿部寛こそ適役だと思う。いいオトコだけどちょっと押しが弱く、でもヤル時はヤルんです!みたいな感じがね。

では、厚生労働省のロジカルモンスターこと白鳥圭輔は誰が適役か?読んでいる途中からある一人の顔が頭から離れなくなった。それはノンキャリアにして“外務省のラスプーチン”と呼ばれた佐藤優氏!

現在は起訴休職外務事務官兼作家として、今や論壇のスター。正にロジカルモンスター。傍若無人な変人的キャラには体型も風貌もぴったりだと思うんだけどな・・・誰も賛同してはくれないだろうな。

竹内結子で思いついた、ねちっこい犯人役には中村獅童ってのもイケるかなと


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posted by ちぃさま at 23:11| Comment(3) | TrackBack(1) | BOOK | 更新情報をチェックする