2020年04月03日

映画 三島由紀夫VS東大全共闘

今週末の兵庫花組〜東京星組 宝塚新トップお披露目公演ハシゴが幻となったワタクシ・・・映画鑑賞です。


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1970年の衝撃的自決から50年。当時こましゃくれた子供なワタクシ…どうして自殺を自決というのか?と思ったことを覚えています。それ以前に三島由紀夫の名前は知っていたかどうかはわからない。ちなみに三島事件以前に覚えているニュースは【3億円】と【よど号】です。

三島由紀夫の小説は2〜3作しか読んでいないけど、いつの頃だったのか?村松剛、小島千加子、徳岡孝夫の書いた評伝は何度も読んでいました(処分してしまったのが悔やまれます)。あとは2013年の井浦新(ワタクシ結構好き)主演の映画【自決の日】を観たことは記憶に新しい。

1969年5月。三島由紀夫が母校の東大で1000人の学生を前に、東大全共闘の学生と討論を映像を映画化したもの。会場は緊張感の中にも不思議な秩序が保たれており、TBSのカメラが入っていたのはもしかしてTV番組として企画していたのかな?

そんなことはさておき、映画は想像以上に面白かったです。

討論会の途中途中に今は70代であろう又楯の会のメンバーや元全共闘のインタビュー、作家の平野啓一郎氏と学者の内田樹がナビゲーターがわりの解説してくれるのでわかりやすい。他に当時のマスコミ関係者や、何故か瀬戸内寂聴さんが三島由紀夫ファン代表みたいな感じでミーハー丸出しで可愛い。


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自決から1年半前、当時の三島由紀夫は日本を代表する作家であり、文化人であり時代の寵児。鋭い舌鋒や堂々たる立ち振る舞いは、カリスマ性を存分に見せつけてくれました。ちょっとしばらく他の人にカリスマなんて言葉は使えないと思ったくらい。

そして圧倒的に大人でした。率直に時にユーモアを交えながら、話をきちんと聴き、時に言葉が上滑りする学生に対して論点修正しながら自分の意見を述べて、相手の意見求める紳士でした。

ワタクシが揚げ足取りになっちゃうけど、【右翼対左翼の激突】というより、東大生が憧れのスターに言葉のやり取りで遊んでもらったという感も。壇上でやたらくっついているし( 笑 )

【三島由紀夫対全共闘1000人】も誇張。講堂のような教室を埋めた1000人の学生は全共闘ではなく、まぁ左がかっていたとしても普通の学生でしょう〜熱心に聴いていた感じです。

途中何度も映像が流れる【東大安田講堂陥落】も演出効果とはいえ、討論会の全共闘も観客の学生も関わっていないのでは?そもそも安田講堂を占拠していたのは東大生以外が大半だったというし。やっぱり東大ブランドですよね〜

討論の中身はあるのかないのかワタクシには正直わからない。観念語の羅列じゃねいか!と飛び込みの学生のシーンはもっと長く編集して欲しかった。赤ちゃん抱っこして登場したインパクトNo.1の芥正彦氏はフォークバンド時代の忌野清志郎そっくり!今の方が目が落ち窪み凄みのある形相で怖かった。この人が勝手に会場出ていってから討論というか対話が以外な展開になるのも面白い。

★私は諸君の熱情は信じます。他のものは一切信じないとしても、これだけは信じるということを分かっていただきたい。

最後は若い世代に日本の未来を託すように言い残して風のように去った。もうこの時には遠くない先に死ぬことは決めていたのでしょうね。

あとはタバコがねぇ〜時代ですかね。

最後に驚いたのは、この討論会と舞台となった900番教室は、安田講堂のある赤門の本郷キャンパスではなく駒場キャンパスで今も残っているということ。駒場キャンパスは、ワタクシの東京の聖地:旧前田侯爵邸の隣りであり、三島由紀夫は前田家とも交流があるのだ。この旧前田侯爵邸には並々ならぬ思い入れのあるワタクシ。そうか隣には三島の言霊が宿っているのか・・・

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別の雑誌で読んだ監督のコメントとして、【いかに死んだかではなく、いかに生きたかを描きたかった】これがピタッとハマりました。死に向かう思想的なところを追ってもしょうもないので、代表作を少し読んでみようと思う。

というわけで、まずは【文豪ナビ】でお勉強。
posted by ちぃさま at 00:00| Comment(0) | 映画・ドラマ | 更新情報をチェックする